一番変わったのは、スピード。
本当に速いのである。
レシーブからトスアップ、アタックまでが相当スピードが上がっている。
その背景にあるのは、きっと各国の徹底したデータバレーであろうと思われる。これは男女とも同じである。
人間だから、ある程度クセがあるのは仕方ない。それはデータで見れば明らかに表れる。だから対策が練られる。
だから、その対策を封じなければ勝てない。
そのために必要なのが、スピードである。
スピードが速いということはすごいことである。
わかっていても止められないのだ。
卓越した高さとパワーから繰り出されるスパイクはわかっていても止められないが、誰でも持てるものではない。
しかし、スピードに関しては一人で生み出すものではないから、より多くの人にその王となる権利がある。
そして、速さは相手に判断を迫る。迫力があるのである。
迫るからこそ、ミスが生まれる。
わかっていることがわからなくなる。
だから、速さのある試合はミスが多くなる。
これは速く動いた方だけの話ではなく、速く動かれた方も同じだ。
日本が大きく成長したと感じるのは、この速さへの精神的な対応である。
速い中で、判断ミスと技術的なミスが少ない。
これは国民性でもあるだろうが、世界トップクラスの試合の中で大きなアドバンテージとなっている。
柳本さんが「世界一の技術を見よ」と言っていたが、まさに世界一の技術だと考えてもあながち間違っていない。
日本だけでなく、ほぼ全ての国でスピードが上がっている。
高さとパワーだけのバレーは過去のものだと言わんばかりに。
三次元をどれだけ速く動き回れるか。
空中の格闘技と言われたバレーボールは、まさに空中戦となってきた。
空中戦の鉄則は「機動力が大きくものを言う」なのだ。
素質ある選手を育てたいと思うなら、早いうちからスピードを意識させなければならない。
オリンピック、決められるといいけど少し厳しいかな。
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